エッチケーエス HKS エンジンオイル Tairyou Nyuuka Drive 52001-AK073 reazoradoraibuファーバーカステル パーフェクトペンシル プラチナコーティング ナイトブルー 30000 送料無料 Chouninki Shinpin menzu ラッピング無料 メーカー保証 ペンタイム Driveアクラポビッチ AKRAPOVIC リペアサイレンサーZ-TYPE Akaji Chou Tokka E1仕様 右側 08年-09年 menzu モンスター1100 696 カーボン M-HZ03702C JP店 reazoradoraibuMCC reazoradoraibu 外面15度 Dai E Atai BV-250 Drive30 off 日本規格 レディース ラウドマウス フルジップジャケット Lucky Orange ラッキーオレンジ 767451 064 春夏 新品 17SS Loudmouth 女性用 レディス ゴルフウェア tan アウター ブルゾン 緑 kuraakusuメーカー在庫あり エスコ ESCO 0- 50゜C 150mm reazoradoraibu 丸型保護枠付 直型 000012259516 HD店 Seijitsu kuraakusuエレクター スーパーエレクタープロ PR1836NK3 74PK34 Clarks 4527054 kuraakusuClarks menzu メンズ 907E Reazor Drive レアゾラドライブ タン Daikansha kuraakusu
Maison book girlのメジャー1stアルバム、『image』が完成した。プロデューサーのサクライケンタが「死にかけながら作った」と振り返るように渾身の力作であり、ブクガの今後の飛躍を決定づける快作である。すでにライブの定番となっている“faithlessness”や“sin morning”、音楽家・サクライケンタの真髄が発揮された10分超えの大作インスト“int”、5曲の完全新曲にポエトリーリーディングまで、ブクガの音楽的妙味がこぼれ落ちることなく詰まっている『image』では、サクライが音楽を通して表明する「ブクガという思想」とメンバー4人のパフォーマンス面の進化が、ガッチリと噛み合っている。以前、コショージメグミは「神になりたい」と言ったが、きっとこのメジャー1stアルバムは、世界がブクガを見つけるための大きな一歩を記すことになるだろう。 Clarks menzu メンズ 907E Reazor Drive レアゾラドライブ タン Daikansha kuraakusu
予感はあった。昨年11月6日、渋谷WWW Xで行われた2ndワンマンライブ『Solitude HOTEL 2F』。MCなしで本編15曲を駆け抜け、アンコールラストの“my cut”で4人が見せた、この上なく晴れやかな表情がヒントである。あのときメンバーが感じていたのは、「やればできる!」という自信と、「次はもっとできる」という悔しさに似た感情だった。以後、ブクガのステージを何度か観ていて、そのたびに力強くなり、安定感は増し、パフォーマンスとしての美しさや整合性も向上していると感じたのだが、その契機は間違いなく2ndワンマンライブだと思う。しかし、何しろブクガは「神になる」ことを標榜している。立ち止まってなんていられないし、現状に満足する素振りもまったくない。メジャーデビューからワンマンライブを経て育んだ高いモチベーションが、ブクガをさらに前へと駆り立てていく。現状についてメンバーが語った、頼もしい言葉を紹介しよう。
井上唯「まだ知らない人に広めていくには、今頑張るしかない。わたしたちができるのは、パフォーマンス力を上げることで、ライブの精度を上げて完成させること。そうしたら、オセロをひっくり返すように『おまえもおまえも!』って(笑)」
コショージ「難しい音楽って言われてやってきたけど、自分がちゃんと曲を理解してライブをしていけば、お客さんはきっとわかってくれると思う。まずは曲をひとつずつ理解して、自分の中に落とし込んで、それを伝えることをやっていきたい」
ブクガが前進することで、彼女たちの楽曲やパフォーマンスが届く範囲は、必然的に広がっていく。そしてそこには、受け手=オーディエンスへの責任も生じてくる。ブクガの音楽を受け取り、愛し、支えてくれる存在について、メンバーは今、どんなことを感じているのだろうか。
矢川葵「やっぱり、お客さんがいてくれないと何の意味もないことなので、イベントをやったときに奥のほうまで人がいてくれたりすると、やる気が倍になるし、ありがたいなって思います。でも、『もっと来て!』って思う(笑)」
和田輪「みんながTwitterとかで和田輪の絵を描いたりしてるのを見て、『こういうことを求めてるんだな』って思う。わたしが個人的に目指すだけじゃなく、皆さんの意見を加味したところが最高地点だと思うので、そこはすり合わせです」
それぞれの発言から伝わってくるように、メンバー4人は今、とても前のめりである。歌やパフォーマンスの精度に手応えを感じていることや、リスナーからの期待が広がりつつあることも、彼女たちに力をもたらしている。そして一方で、サクライケンタが生み出す楽曲への信頼も口にしているのだが、このことはとても大きい。「全員と面と向かって作り上げていくというよりは、ステージを観たり、レコーディングで歌を聴いたりすることで、『もっと新しいことができるんじゃないか』って思う。基本的には『はい、これができました。頑張って』っていう感じ(笑)」とサクライは語っているが、これこそがブクガのクリエイションのキモである。サクライとブクガの間に起きていることは、予定調和の掛け算ではない。完成されたもの同士の掛け算だったら答えはひとつだし、天井も決まってしまうけど、ブクガの場合、メンバーの進歩がサクライの創作の枠を拡張し、新たな楽曲へとつながるサイクルが確立されている。以前、『river』のリリース時に「“ブクガという思想”の箱を4つの強い力が異なる方向へと押し広げようとしている」と書いたが、今のブクガはまさにその状態である。「掛ける」のではなく、無限に「足し上げる」。ここ数ヶ月で4人は確実に進歩しているが、同時に「まだまだいける」という伸びしろも強く感じる。呼応するように高め合っていくメンバーのパフォーマンスと、サクライのクリエイション。その「足し算」は、ぼんやりとした予感ではなく、実体を伴った強い期待を抱かせてくれる。
ブクガの音楽が我々を惹きつける理由は他にもたくさんあるのだが、『image』というアルバムを知る上で、サクライが紡ぐ歌詞について取り上げてみたい。皆さんがブクガの歌詞に抱いているイメージは、「暗い」「救いがない」「同じモチーフが頻出する」といった感じだろうか。たぶんどれも正しいし、『image』に収録された楽曲の歌詞も、概ねその印象の通りである。実際、歌詞の中に登場する少年少女は、多くの場合出口を探すけれども、少なくとも歌詞の中で出口は示されてこなかった。しかし、出口がない一方で、歌詞で描かれている場所には閉塞感もない。たとえば、既発曲も含めて「部屋」というモチーフが数多く登場するが、その「部屋」は基本的にとても居心地がいい場所である。部屋の外で起きている事象が悲しかったり、部屋から出ていってしまった人を想って苦しくなったりはする。だけど、その「部屋」が第三者に害されたりすることは絶対にない。閉じてはいるけど、行き詰まっていない――これは、ブクガの歌詞の大きな特徴のひとつだ。サクライ自身も、「美しいものが好き、という気持ちが根底にある。美しい部分を書こうと思ったら、汚さも説明しないといけない」「『image』のジャケットの写真は行き止まりっぽく見えるけど、若干の光があるし、それは歌詞の中にもある。どんな世界でも、生き方によっては何かしらの光があるんじゃないか」と語っている。サクライの言葉を聞いていると、彼の表現の根底に流れるある種の「熱さ」を感じるのだが、無機質で退廃的に見える歌詞の向こう側にも、温もりのある感じではないけれど、確かなポジティヴィティが宿っている。『image』を聴いていて心地よく感じるのは、きっとそういうことなのだと思う。
アルバムが完成した直後の3月初旬、メンバーとサクライケンタ、それぞれに話を聞く機会があったので、せっかくだからということで、お互いへのメッセージを募ってみた。メンバーは、
「頑張ってほしいです」「ブクガをメインに考えてくれればそれでいいです(笑)」
と述べ、それを受けてサクライは、
「一番に――いや、メインに考えてますよ。でなければ、こんなに頑張れない(笑)」
と応じたのだった。……微妙に嚙み合ってない、この感じ。でも、これがMaison book girlである。そしてこの関係性が、今後のブクガの躍進を支えていくのだろう、とも思う。音楽によって成し遂げたいことが明確なプロデューサー。そのクリエイションを信じ、理解し、パフォーマンスの精度を高めていくことを誓う4人のメンバー。「掛け算」という単純な言葉では説明できないせめぎ合いが、ブクガのクリエイションをもっと面白くする。その先にこそ、Maison book girlの音楽が席巻する世の中、つまりコショージが言う「神になる」状況が現れる。そして4月からの全国ツアーでは、『Solitude HOTEL 2F』を凌駕する圧倒的なライブを見せつけてくれるはずだ。ブクガの進撃は、加速する。『image』を聴きながら、そのときを楽しみに待っていよう。
テキスト=清水大輔(CUT)